江戸の医学書
この度、江戸期の医学書を少しずつ公開していくことにしました。京都大学や早稲田大学の図書館も公開して下さり、私もよく利用しています。もう150年以上昔のものですので、虫食いが有ったりして随分劣化しています。
今のうちにデジタル化して保存をしなければいけないと思います。少しですが私の所蔵品の中に、まだ公開されていないものが有りますので、東洋医学を勉強されている方の役に立てれば良いかなと思い踏み切りました。
このような趣旨ですので営利目的の使用はお断りします。
なお、私のコメントは日本漢方典籍辞典や様々なインターネットサイトを参考にしています。
類聚方刪定(ルイジュウホウサクテイ) 写本一冊
吉益東洞の著作ですが、国書のみとなっています。安永六年写と年号が書いてあるので、国書より価値がありそうです。
デジタルライブラリー
和漢三才図会 (ワカンサンサイズエ)
医師寺島良安の百五巻にもなる百科事典であるが、東洋医学ではこの二巻が必要である。沢田健先生のおすすめ本であったようである。(鍼灸真髄より)
デジタルライブラリー
和剤局方図形本草 (ワザイキョクホウズケイホンゾウ) 上下巻一冊
これは增廣太平惠民和劑局方十卷 圖經本草藥性總論二卷 指南總論三卷 諸品藥石炮製總論一卷として、享保十七年に 德川幕府の医官(今大路親顕等)が復刻したものの一部である。この後には、医学館の多紀家の主導で千金方等が復刻される。