院長のご挨拶
ご挨拶
あきらめないで、じっくり改善していきましょう
おかげさまで、平成4年の開院から平成24年には20周年を迎えることができました。まわりにもたくさん整骨院が出来ましたが、一日100人前後の皆様が来られます。この事実は当院のサービスが悪くはないという証拠だと思います。
当院では、疼痛施術だけでなく総合施術を目指します。 今でも、西洋医学の施術で満足な効果が得られない病気がたくさんあります。
例えば、癌の手術をして抗癌剤が終わった後、体調がすぐれない場合どうしたら良いのでしょう。
サプリメントぐらいしかありませんが、はたして効果は確かなのでしょうか。そこで鍼灸施術はどうかと言いますと、数は少ないけれども対応できる鍼灸師はいます。
東洋医学的に診断し、東洋医学的に施術をすれば、奇跡的な効果があります。簡単にいえば病気の時、そこを使えば治る経穴(つぼ)が現われます。鍼灸施術はその経穴を見つけて的確なアプローチをすることに尽きるのです。
京都はあまり鍼に馴染みがありませんが、四国や九州等では体調が悪ければ、まず鍼灸院に行くという人が多いと聞きます。
私も微力ながら来院される皆様といっしょに、病と闘っていきたいと思います。
私が行っている脉診流経絡施術について
気血を調整し、経絡を整え、五臓六腑の働きを改善することにより、
自然治癒力(免疫力)の回復を図ります。
古代中国に於いて、人の身体には、生命エネルギーを循環させる“経絡”があるとし、その内外を気血が流れていると考えられていました。生命エネルギーである気血が“経絡”という身体の通路を、滞りなく循環していることがとても重要だとされていました。
生命エネルギー(気血)の流れが悪くなり、経絡のバランスが崩れ、身体の五臓六腑※へ生命エネルギー(気血)が行きわたらなくなり、五臓六腑の働きが乱れ、その結果様々な病の症状が発生します。
※五臓(肝・心・脾・肺・腎) 六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)
生命エネルギー(気血)が足りない経絡には「補法」といって生命エネルギー(気血)を補い、生命エネルギー(気血)が過剰になって飽和状態にある経絡には「瀉法(しゃほう)」といって余分な生命エネルギー(気血)を取り除く鍼をします。
経絡は十二本あり、それぞれ臓腑につながっています。経絡に異変があると、その経絡上だけでなく臓腑にも異常を来たします。逆に経絡を調整すると、臓腑の病気を治すことができます。
十二経の病症
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1手の太陰肺経
上肢前面外則の痛み、手のほてり、喘息、咳、息切れ、胸苦しさ、胸の熱感 -
2手の陽明大腸経
喉の腫れ痛み、上肢外則の痛み、示指の痛み、歯の痛み、鼻出血 -
3足の陽明胃経
顔面の麻痺、前頚部の腫れ、前胸部・腹部・ソケイ部・下肢前面・足背の痛み、躁状態・鬱状態、鼻出血、消化吸収の異常 -
4足の太陰脾経
前胸部、心下部、腋下の圧迫感、下肢内側の腫れ痛み、母趾の麻痺、腹部膨満感、嘔吐、軟便・下痢、全身の倦怠感 -
5手の少陰心経
心臓部痛、上肢前面内側の痛み、手掌のほてりと痛み、喉の渇き、脇の痛み -
6手の太陽小腸経
喉が腫れ、後ろを振り返ることができない、肩、上肢の激しい痛み、頚、肩、上肢後面内側の痛み、喉、顎の腫れ痛み、難聴 -
7足の太陽膀胱経
頭頂部・後頭部痛、体幹後面、下肢後面の痛み、足の小趾の麻痺、脊柱の痛み、眼の痛み、鼻出血、痔、瘧、精神異常 -
8足の少陰腎経
腰部・大腿内側の痛み、冷え、痺れ、足底の痛み、口腔内、咽頭部の炎症、空腹感があるが食欲がない、顔色が黒ずむ、呼吸が苦しく咳き込む、血痰、立ちくらみ、寝ることを好んで起きたがらない、心配でびくびくする -
9手の厥陰心包経
心臓部痛、腋の腫れ、上肢の引きつり、手掌のほてり、季肋部のつかえ、胸苦しさ、顔色が赤い、精神不安定 -
10手の少陽三焦経
耳~肩上部~上肢後面の痛み、第4指の麻痺、目尻から頬の痛み、難聴、咽頭・喉頭の炎症、汗 -
11足の少陽胆経
目尻、側頭部、顎関節、鎖骨上窩、体幹外側、下肢外則の痛み、足の第4趾の麻痺、寝返りが打てない、足外反しほてる、口が苦い、よく溜息をつく、顔色がくすむ、カサカサして艶がない、頚部のリンパ節結核 -
12足の厥陰肝経
疝気(男)、下腹部膨満感(女)、遺尿・尿閉、腰痛み、うつむいたり仰向いたり出来ない、季肋部の腫れ、梅核気、嘔吐、ひどい下痢、喉の渇き、顔色がすすけて青黒くなる